大河ドラマ「おんな城主 直虎」第50回最終回「石を継ぐ者」

遂に最終回を迎えてしまいました。

第一回の予告を見たのがついこの間だったと思うんですけど、一年は早いものですね。一年間見通した視聴者には、涙涙の、しかし思わず笑顔の最終回になったのではないでしょうか。

最終回のあらすじ

本能寺の変で織田信長が死に、井伊家には反を起こした明智光秀の息子・自然が残されました。織田方の兵に捕らえられそうになりますが、直虎の咄嗟の機転で事なきを得、自然はそのまま井伊谷の龍潭寺で僧となります。

そのころから直虎は咳が止まらなくなり、遂には床に伏せ起き上がることが出来なくなります。今までたくさんの人を見送るばかりで生き永らえ、この世に未練など無いと思っていたが今はもっと生きたい、徳川の元に日本中が集まるのを見てみたい…そう願う直虎の耳に、懐かしい笛の音が聞こえます。

笛の音につられて井戸端まで出た彼女の前に、井伊直親と小野政次が子どもの頃の姿で現れ、また自分の姿も子どもの姿となっており、そこに現れたこれまた子ども姿の龍雲丸も合わせ四人共に晴れやかな笑顔で旅立つことになります。井伊家を守るために必死に奔走した、井伊直虎の死のシーンでした。

直虎の死後、義理の息子である万千代は北条との和睦に徳川の使者として赴き、これを成功させ、褒美として元服し井伊直政となります。徳川四天王の一人である井伊直政が誕生し、彼の支えた徳川幕府はこののち江戸幕府を開き長きにわたって、直虎も望んでいた戦のない世の中を実現させるのです。

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感動的なシーン

「おんな城主直虎」では50話通して囲碁のシーンがとても多かったです。

直虎の城主時代には、表向きは今川家の目付として直虎と敵対していた小野政次との隠された信頼関係を表すのに用いられたり、その政次の辞世の句も囲碁になぞらえたもの。家康が次の手段を熟考するシーンでも一人囲碁が多く用いられました。

そしていよいよ最終回が終わろうというシーン。ここでも囲碁が用いられました。城主時代の着物を纏った直虎に「おとわ」と声がかけられます。この声をかけたのが直親。

そして直虎の前にある碁盤に、パチリと黒い石を置きに手が入ってきます。この手が政次。「えっ?」と驚いた直虎の前の碁盤には、白い碁石と黒い碁石で作られた「完」という文字。そして縁側の猫が鳴いて、物語は幕を閉じます。

これが一瞬ほのぼのして笑ってしまうんですが、じわじわと、のどかな縁側で叶うことのなかった幼馴染三人のシーンであること。政次の辞世の句「白黒をつけむと君をひとり待つ 天つたふ日ぞ 楽しからずや」、あの世であなたとまた囲碁をするのを楽しみにしているよ、を回収しているシーンであること。

猫は既に死んでいる猫だったこと、つまりあの世での風景が描かれていること。これらに気が付いて、鳥肌が立つほど感動しました。

この作品は直接的な涙を誘う演出が少なく、継続的に視聴している視聴者であればあるほど二重三重に仕掛けられた隠れた演出に気付き涙してしまう、ということが多かったと思います。ある意味制作側のすごい自信であり、私たち視聴者への信頼でもありますね。

継ぐ者

直政となった万千代には、父である直親から受け継いだ笛、政次が遺志を込めた碁石、そして直虎が使っていた硯、そして直虎も関わってきた多くの国衆、武田から臣従した赤ぞろえの武士たちが遺されました。

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