新学期あるある、子供の「自家中毒」経験談

新学期を迎え、大人も子供も緊張の4月。大人はこれまでの経験からの慣れ、また自分なりのリラックス方法を試してみたり、居心地の良い場所を知っていたり、回避法もそれなりにわかっていたりするものです。また、身体も成熟しているので、ある程度のストレスの耐えることが出来ます。

しかし、小さな子供はその心のストレスに気づきにくく、身体も未熟なため、前触れもなく新学期すぐに体調を崩すということが多いそうです。

我が家の長男も、いい加減なわりに真面目なところもあり、また私の血を引いてかなり神経質なため、3歳手前から数度「自家中毒」になっています。

「自家中毒」って?と思われる方も多いと思いますが、特に何か悪いものを食べた食中毒というものではありません。

自分自身の身体で消化出来ない心のストレスが特徴的な症状として身体に出ることで、主な症状としては「嘔吐」「下痢」「発熱」「頭痛」「倦怠感」等を伴うそうです。

今回、我が家が直面している「自家中毒」の経験談等を交えて、色々な対策、原因、周囲ができる事について書いて行きたいと思います。

自家中毒とは…

「自家中毒」と聞いても首をかしげる方も多くいらっしゃると思いますので、検索してみたところ、

1、 体内で代謝に異常が生じ、生成された毒物により障害が起こること、尿毒症など。
2、 小児にみられるリンゴのような匂いの吐物が特徴の病気。体内で脂肪が代謝されるときに生じるアセトン体が血液中に増えたために起こる周期性嘔吐症。アセトン血嘔吐症。

という検索結果でした。
より分かりやすく伝えるために、日本では上記のような症状を「自家中毒」と読んでいるようです。

主な症状は上でいくつか挙げましたが、代表的なものとしては突然繰り返す嘔吐です。共に倦怠感や腹痛、下痢、頭痛、等も起こる場合もあります。

発症のきっかけも子供によって違いますが、ストレスや風邪、身体が受け付けない食べ物の摂取、緊張、興奮等に身体が過敏に反応することで起こります。

緊張しがちな子、心配性な子、やせ型で神経質な小児がなりやすいと言われているようです。

「自家中毒」は、年齢が上がると自然と収まる病気で、成長の過程でまだまだ未発達なお子さんがなりやすいものです。この時期だけ…と考えて、気長に付き合うことが必要なようです。

長男は3歳手前で発症

そんな「自家中毒」ですが、うちの長男も3歳手前で発症しました。

きっかけは「引越し」

長男が発症したのは3歳手前でしたが、なぜ発症したか…と考えたときに思い当たったのが、発症する1ヶ月前の「引越し」です。

環境の変化はもちろんですが、家具を見に行く為頻繁に電車に乗って出かけていました。
現在もそうですが、長男、実はかなりの買い物嫌い。それは3歳頃から顕著で、とにかくお母さんの言う事を聞きながらお買い物についていくのが苦手。外を自由に走り回ったり、お友達と遊びたいという気持ちが人一倍大きかったのです。一見ワガママに見えますが、常に拘束されるのが苦手…というのは、大人でもよくある性格の1つで、大人なら「あの人そういう性格だしね~」と済まされるかと思います。

しかしまだ身の回りの事が満足に出来ない子供のうちは、親や周囲に「協調性がなくて大丈夫かしら…」と否定的にとらわれたりするもので、何となく気にはなっていましたが、まだ小さいし、子供ってそんなものかな…という程度にしか「自家中毒」になる前は考えていませんでした。

症状は「繰り返す激しい嘔吐」

始まりは夜寝る前。グズグズしていると思っていたら突然の嘔吐。その後も寝ながら嘔吐したりと、最後は胃の内容物がなくなるまで嘔吐し、救急に連れて行く車内も10回程休む間もなく嘔吐…。

血液検査や尿検査、点滴もされず、先生も「環境の変化かな」くらいだったのと、感染症の嘔吐でも吐き終わるとかなりスッキリするので経過観察でした。

酷い嘔吐はその日だけでしたが、その時に初めて「自家中毒」という言葉を知りました。

あまりに酷い時は血液検査や尿検査で確認したり点滴等を施すようですが、息子はこれまで酷い嘔吐でもそのような処置をされたことがありません。

次第に元気に…

無理をさせすぎたと反省し、それ以来家具を見に行くのもぱったりお休みするようになり、近場で済ませたりと長男の体調を第一に動くことと、気分転換に公園に行ったりすることで次第に元気を取り戻していきました。まだ小さかったということもあり、集団生活に入っていなかったので割とすぐに元気になりましたが、我が子も「神経質」であると再認識したことで、少しショックもありつつ、付き合い方を考えるきっかけになりました。

2度目は5歳目前

始まりはまた嘔吐…

2度目は5歳目前、幼稚園の年中さんが始まってすぐの頃でした。新しいお友達を作るのが好きな長男なので、大丈夫かと思いきや突然の嘔吐…。特に胃腸風邪も流行っていなかったので「これはまた自家中毒かな」という感じでした。熱もなく、数度嘔吐したら元気になり、2日程お休みをして登園しました。

登園渋りが多くなる

幼稚園のお友達は好きなものの、給食が苦手な長男。自家中毒を乗り越えても登園渋りは日に日に加速していきましたが、何とか毎日連れて行きました。下の子もいたので100%では向き合えない日々でしたが、年中では1回だけの症状でした。

年長、1年、2年と何事もなく過ごす

進級してまた「自家中毒」がおこるのかな…と思いきや、そんなこともなく、小学生になりました。

1年生はかなり環境が変わるのにも関わらず、そこでも登校渋りはあるものの、お友達に恵まれ乗り越えられたようです。2年生は長男のまだ短い人生の中ではありますが、最高に楽しかったようで、一度も登校渋りなく過ごすことができたようです。

「自家中毒」は3歳から10歳頃までに多く見られるということで、だんだん体も丈夫になってきたと少し安心していたのですが…

3年生、新学期に「自家中毒」と思われる症状が…

まさに今直面している状況ですが、きっかけは道端の嘔吐物…。長男は元々よくもらい嘔吐をしやすい子で、下の子が噛んだものが飲み込めずに出したりしたものや、口の中に入っている食べ物を見せようとすることさえ「気分が悪くなるからやめて…はやく捨てて」という子でした。

なので幼稚園や学校でもその様な状況は出来るだけ避けていたようですが、きっかけとなった道端の嘔吐物は衝撃的だったようで、下校して習い事から帰宅する際に突然足が震えて立てなくなってしましました。

尋ねると「気持ち悪い、思い出して頭から離れない…」と泣き出してしまいました。

私自身、ノロウィルスに一家でかかって以来、嘔吐恐怖症の長男もいたのでかなり神経質になっており、子供にもなるべく道端のものを拾ったり、嘔吐物を踏んだりしないように気をつけて…と言っていたのが良くなかったのだと思いますが、見てしまったものが「フラッシュバック」してしまい、帰り道から「自家中毒」の症状が出てしまいました。

病院での診察

少し発熱していたので病院で症状と「自家中毒」になりやすい体質であることを伝えると、「疲れとショックが重なったのかもね…」ということや、「感染症」かもしれないから様子を見てください。ということで、今回も特に検査をしたりすることもありませんでした。

吐き気止め、整腸剤をいただいて帰宅しましたが、嘔吐も止まり、少しずつ食欲も回復したので「うどん」「プリン」など、一般的に風邪の時に食べたら良いものから摂取を始めました。

一時的に回復するもまた嘔吐…

翌日は熱もなくすっきり眠れていたので登校することに…。大好きな友人たちと仲良く登校し、その日は早めに就寝。ですがその夜またも「嘔吐」。完全に気を抜いていたのであたふたしましたが、この「自家中毒」は回復するまで3~5日程かかることも…。一日で回復して良かった~と思っていてからの振り出し…かなり凹みましたが、これはもう付き合うしかない!という訳で、担任の先生にも体質についてお知らせすることにしました。

無理させないを前提に、色々試す

「自家中毒」の場合、精神的なものなので不安を取り除いてあげることを一番にしなければならないようです。

三年生の長男の様子からして、「学校は好き」「友達がいないと俺はダメだ」というのは確認済み、ならば家でずっと休んでいても怠さが残るだけ…。

というわけで、熱もないのでとにかく学校に行かせてみました。ランドセルも重いので、身体への負担を軽減するため自転車で送り、「無理しなくていいし、しんどかったら帰ってきてね!ずっと家にいるから!」と送り出しました。

下の子も居るのと、最近長男が反抗気味だったのもあり、どうしても長男を怒り気味で下の子がまだまだ幼く見えて甘やかし気味だったのも反省。子供はよく見ているとつくづく実感。どおりで最近くっついてきたり、ぎゅっとして欲しいと頻繁に言って来ていました。

その都度答えていたつもりですが、それでも足りなかったのかもしれません。

習い事も休めるものは休んで、天気の良い日は長男の大好きな「虫探し!」。家でダラダラしたりゲームをするより、胸を躍らせて汗をかいた方がきっと良い!と、誘ってみたりしています。

精神的に抱えている時ですが、「色々試してみよう!」というと、「わかった、やってみる」と、小さい頃にはなかった3年生なりの「向き合い方」をしているようにも思いました。

家族でサポート

家族の中で、下の子は話が通じないうちは仕方ありませんが、夫婦は子供の性格や今の現状についてよく理解しておく必要がある病気かと思います。

今こんな状況で…と話して「甘やかしているからだ」とか「母親が神経質だから悪い」と言われても、起こったことは仕方ありません。子供がどんな性格なのか、どうしたら楽になるのか、夫婦で考えるしか解決策はありません。特に休日くらいしか子供と関わることがないご主人は、なるべくお子さんの生活や性格についてよく聞き、理解してあげることから始める必要があると思います。

まずは一番身近な母親が子供の話をたくさん聞いて不安を取り除いてあげたり、とにかくじっくり向き合って心の声を聞いてあげることが大切なようです。

長男も、不安な事を聞いてやると自分なりに整理して飲み込む努力をしているように思います。その辺がやはり3歳、5歳より少し成長してきていると実感すると共に、だんだん接し方も難しくなってきていると感じる部分です。

集団生活に入っていたら…

集団生活に入っているならまずは先生にお知らせしておくことが大切です。先生に理解してもらえないと、子供はしんどい時になかなか言い出せないのです。

子供が自分では正確に伝えにくい身体の事は、連絡帳や手紙で伝えることが大切ですが、子供が目に見える形で知らされることを嫌がるという場合もあります。そんな時は電話で伝えるなど、大切なことは知らせておいて体調の変化を注意して見てもらうことが、今後集団生活を嫌にならないためにも大切だと思います。

規則正しい生活

乱れた生活リズムは自家中毒以外にも様々な弊害があるので、なるべく早寝早起き、またゲーム等も時間を決めて寝る前にはしっかり入眠できるようにサポートしてあげることが大切です。

長男はゲームに目覚めてしまい、ダラダラ時間をかけて宿題を終わらせてから寝る前にゲームという感じで生活リズムが崩れたり寝る前の刺激も多かったです。

ゲームをしたいなら早く宿題を終わらせて…と思うのですが、どうしても全然出来ないのです…。これが今の我が家の課題です。他のご家庭では帰宅したら何がなんでも先に宿題!それからおやつ!らしいのですが、緊張が解けてどうみても空腹な長男にそこを強要できないというのが現状です。

食事もバランスを大切に、チョコや油、刺激物は控えて

これはネットでみたのですが、「自家中毒」にチョコや油はよくないそうです。嘔吐しているのですぐには与えられない食べ物ではありますが、少し良くなって子供がほしがるからと油断して与えてはいけないそうです。

しかし「自家中毒」を軽減させるのに糖分は必要らしいので、そんな時は飴玉を一つ口に入れてあげると良いそうです。

最後に…

ここまで我が家の長男が直面している「自家中毒」について書いてきました。前兆やきっかけについては大体大人も似たりよったりなところもありますが、子供の場合本当に些細なことが気づかぬうちに引き金になるという事もあるということがわかります。

子供によって性格もバラバラですが、優しい子、気の弱い子、神経質な子、心配性な子がなりやすいと聞くと、大概のお子さんが当てはまるのではないでしょうか。それくらい実は身近な病気であるということもわかります。

「ちょっと厳しくいいすぎた」とか、「自分が神経質だから…」と、親自身にも思い当たる節もあったりと、少々落ち込む病気とも言えるのですが、なってしまったなら何とか乗り越えられるように一緒に頑張る事しかできないので、家族でサポートしながら支えていくことが大事なようです。

新学期、似たような症状で心配されている方も多いかと思います。ストレスを発散させてあげる時間を設けてあげたり規則正しい生活リズムやバランスの良い食生活にチェンジすることで症状が軽減されることもあるようなので、「自家中毒」と診断がおりた場合、色々と試されてみてはいかがでしょうか。