大河ドラマ「西郷どん」 | 第十四回「慶喜の本気」

あらすじ

江戸幕府13代将軍・徳川家定は、アメリカ総領事ハリスと面会をします。

家定は「遠国よりの書簡をうれしく思う。幾久しく友好を保ちたいと大統領に申し述べるべし」と立派に返答をしたと思いきや、何度も何度もその言葉だけを繰り返します。

実は前もって御台所・篤姫とその台詞を何度も練習をしていたのでした。無事大役を果たしたとご満悦な家定を誉めた篤姫に、御台所が笑ってくれると嬉しい、御台所とも幾久しく友好を保ちたいと告げます。

家定と篤姫は少しずつ心を寄せ合い、仲睦まじい夫婦となっていっていました。

一方、西郷吉之助(後の西郷隆盛)は熊本で大久保正助(後の大久保利通)と別れ江戸へ戻って来ました。薩摩藩主・島津斉彬の命にて福井藩主・松平慶永の元へ行き、橋本佐内と共に一橋慶喜の次期将軍擁立への工作を命じられます。

そこで二人は佐内編集の元「橋公行状記」という慶喜がいかに優れた人物であるかという逸話を書き連ねた本を作り、諸藩に慶喜擁立に回ってもらおうと品川宿の磯田屋で画策します。

しかしそこへ慶喜がやって来て、この逸話は全て父親による創作ばかりだと本を破って捨ててしまいます。志の無い自分が将軍になったところで、異国の脅威から日本守れないと、慶喜は改めて将軍職を固辞するが、佐内は、異国の脅威を知っているから逃げているだけだと言い当てます。

せっかく佐内が作ったのに…と破られた本を前に落ち込む吉之助に、実はいくつも写しがあると佐内は同じ本を差し出して笑うのでした。

その後磯田屋を後にした吉之助は、井伊直弼の側近・長野主膳に出会い、彦根藩邸に招かれます。吉之助を迎えた井伊直弼は、逃げてばかりいる慶喜に将軍は務まらないと言いますが、一筋縄でいかない慶喜だからこそ異国と渡り合えるはずだと吉之助は毅然と言い返します。

薩摩藩を裏切るよう、家族の存在で暗に脅す井伊に、こんな汚い脅しをかけるような連中に守られてるという将軍家は危ないものだ、と言い捨てて吉之助は彦根藩邸を後にします。

斉彬は幕府に、異国の脅威から日本を守るためにも、一刻も早く将軍継嗣問題を片付けることが大事だと建白書を届けます。慶喜を名指しで後継者にすべしと書いたことにより、一橋慶喜を推す一橋派と、徳川慶福を推す南紀派の対立は激化。

徳川斉昭を嫌う大奥では、一橋慶喜がその息子であると知り、家定と御台所・篤姫の縁組は慶喜を後継者にする狙いがあったのではと家定の母・本寿院が激怒。家定が篤姫の元へ渡ることを阻みます。

しかし「幾久しく友好を保つ」と篤姫と約束していた家定は、篤姫に会いに来ます。

篤姫は、二人が幾久しく友好を保つためにも、慶喜を養子に迎えて次代将軍と決めてくれないかと提案します。一橋は好かない、と拒む家定に、慶喜が将軍になってくれれば、国民も篤姫も家定自身も息災でいられると説得します。

息災、という言葉に動かされた家定は、やってきた本寿院に、後継者を慶喜にすると宣言するのでした。

しかしながら宣言されたにも関わらず、慶喜本人はどこ吹く風。相変わらず磯田屋に入り浸ります。そこに井伊直弼の刺客が現れ、慶喜を殺そうとします。

追い詰められた慶喜を守ろうと夢中に吉之助が振るった短刀は刺客に刺さり、刺客は絶命します。死体を始末する際、彼にも命をかけた主君がいて、親兄弟がいるはずだと吉之助は手を合わせます。

そして慶喜に対して、この刺客の命も慶喜の命も同じであると言い放ち、唖然とする慶喜に、しかし慶喜は国を変えて多くの国民を守ることが出来る。これでもまだ逃げるのならばこの男は浮かばれない、と言う吉之助に慶喜は決意し、彦根藩邸に向かいます。

井伊直弼に、徳川慶福が次期将軍になった暁には、紀州を慶喜にやろうと思っていると提案され、そんなことを家臣である井伊に言われる筋合いはないと、慶喜は怒ります。今の幕府でこの世が守れると思っているのかと井伊直弼を一括し、自分が次期将軍になると言い切って退室する慶喜を、井伊直弼はじっと見つめていました。

井伊の反撃なるか

薩摩まで行って脅すネタを探し脅したり刺客を差し向けたり仮にも次期将軍候補に取引を持ち掛けたり。ドラマではあまり良い人として描かれない井伊直弼ですが、今回も悪い感じに描かれていました。

ただ昨年の「おんな城主 直虎」を見ていた視聴者には、全くの悪人には映らなかったはずです。私も井伊にも言い分があるんだろうなーとつい肩入れして見てしまいました。

南紀派の推す徳川慶福がどんな人となりかは今のところ描かれていないのですが、少なくとも慶喜が将軍にふさわしい立派な人かどうかって言われると…まあ、そんなことないんじゃないかなと正直思ってしまいます。

密に接してる吉之助たちは彼の聡明さに触れることがあったかもしれませんが、部下から行動を報告されるだけの井伊直弼にしてみたら、遊郭に入り浸ってる遊び人です。そりゃあ支持もされないのでは…と、つい井伊びいき。

老中である井伊の言いなりにならない外様の臣下に腐ってるとまで言われたり、フラフラ遊んでいただけなのに急にやる気になって叱責したり将軍職受けると言われたり、井伊直弼は今週は割と嫌な思いをしてきて、それを経ての最後の無表情がとても含むものが見受けられて怖いです。

この後安政の大獄が待っていますからね…来週こそ井伊の反撃となりそうです。
ただ私怨で処罰という展開だけはやめてほしいなあと、個人的には思います。

次回「殿の死」

ネタバレのひどいタイトルです。分かりやすくていいと言うべきなのでしょうか…

もう十何年前になりますが大河ドラマ「新選組!」で、物語後半に差し掛かりどんどん死んでいくメンバーがいて毎週涙涙で見ていた時期に「次回、「源さん死す」、お楽しみに」と次回予告されて「楽しみにできない…」となったことを思い出しました…

長くこの大河ドラマを盛り上げてくれた斉彬が退場してしまう、吉之助にとっては転機ですね。乗り越えて更に強い幕末志士になれるか、期待です。

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