大河ドラマ「西郷どん」| 第十三回「変わらない友」

あらすじ

薩摩藩主・島津斉彬の養女、篤姫はようやく、徳川幕府第13代将軍・徳川家定への輿入れが実現しました。

型破りに篤姫に会いに来た家定は、篤姫に体は丈夫か死なないかと尋ねます。薩摩の女子なので滅多なことでは死なない、という篤姫の返事に満足した家定は去って行くのでした。

輿入れが無事完了したことで、西郷吉之助(後の西郷隆盛)は斉彬より褒められ、薩摩藩が作っている薩摩切子で、薩摩藩が作っている焼酎を共に飲みます。

斉彬は名産を造り、それにより農民も商人も、いずれは日本国内全てが豊かになるという展望を抱いておりました。斉彬の大きな夢を聞きながらの二人の晩酌を、吉之助は生涯忘れ得ないでしょう。

吉之助は三年振りに薩摩へ里帰りをしました。

その途中、篤姫の輿入れに力を貸してくれた京の近衛家に立ち寄り、吉之助は月照という僧と出会います。

故郷の西郷家は、江戸へ出るための借金の返済のため相変わらず貧しい生活をしていましたが、弟妹や祖母は心配することはないと言って吉之助を励まします。

夜には共に帰省していた大山格之助も交え、郷中の旧知の友人たちと久しぶりの酒を酌み交わします。そこで友人たちは、藩主の覚えめでたき吉之助に、斉彬がどのような話をするのかなどを根掘り葉掘り聞きますが、藩主のことは軽々しく話せるものではないと吉之助は怒って話を打ち切ってしまいます。

気まずい雰囲気になりますが、大久保正助(後の大久保利通)が嫁取りの話を振って賑やかな酒宴と戻ります。

その薩摩において、斉彬の元に男の子が産まれます。

祝いに駆け付けた斉彬の弟・久光は、いがみ合っている両親と違って、御家のためには産まれたばかりの哲丸を跡継ぎとして支えたいと斉彬に言いますが、斉彬は今後は家のような小さなこだわりではなく国のために動かなくてはいけないと久光を諫め、久光は理解の出来ないような顔をします。

その後ついに正助の祝言を迎えますが、お嫁さんが到着する直前に吉之助は城へ呼び出しが掛かってしまいます。正助に見送られ登城した吉之助に知らされたのは、斉彬と志を共にしていた老中・阿部正弘の訃報でした。

阿部正弘が死去したとなると、次の将軍に一橋慶喜を推すのは難しくなると肩を落とす斉彬に、吉之助は篤姫が何とかしてくれると希望を持たせます。

すぐに江戸へ戻ることになった吉之助は、祝言を終えた正助を江戸行きに誘います。自分が斉彬に推挙して薩摩を出ることが出来る、と言われ、正助は憤慨します。

正助は、吉之助は自分を見下して口を利いてやったととらえてしまい、江戸へ行くのならば自分の力で行くからつまらないことをするなと言います。それに対して吉之助も反論して二人は大喧嘩になり、喧嘩別れをしたまま吉之助は江戸行きの朝を迎えます。

朝食を摂った正助の前に、妻の満寿が旅支度を差し出します。両親と満寿の後押しで正助は吉之助を追いかけました。すると吉之助も、既に行ったはずの道を戻って来ているのです。

「大久保正助を忘れて来た。」と言う吉之助に正助は謝り、二人で勢いよく薩摩を飛び出して行くのでした。

阿部正弘から井伊直弼へ

老中阿部正弘が死去しました。

これにより、斉彬の勢いが恐らく来週から衰えるはず…篤姫の輿入れがギリギリ間に合っていて良かったですよね。

この阿部正弘、西郷どんでは藤木直人が演じており「老中」という役職のイメージより若い感じがします。しかし事実、阿部正弘は若くして台頭した優秀な人物でした。

元は備後福山藩主。死去した兄の跡を継いで、18歳で藩主となり、寺社奉行を経て20歳後半で老中となりました。

日米和親条約を締結した後は海防強化などに力を入れ、勝海舟の起用など安政の改革に努めましたが、開国派と攘夷派の板挟みに苦しみ、老中首座を堀田正睦に譲ると2年後39歳の若さで死去しています。

この後に力をつけるのが、斉彬とは主張を違える井伊直弼です。斉彬の死も伴って、結局14代将軍は井伊直弼の推す徳川家茂となりました。

次週「慶喜の本気」

余談ですが、今週結婚した大久保正助と満寿の子孫が、皆さまよくご存知の政治家麻生太郎さんに当たるそうです。ここまで血筋が続いてるってすごい。

次回予告で井伊直弼が「世間の泥水をたっぷりと飲むと良い」と言っておりまして、昨年の大河ドラマの小野但馬守を思い出した昨年視聴者は私だけはなかったはずです。昨年見てた視聴者には二重に楽しいですね。

吉之助も斉彬も篤姫も奮闘する中で一人ふらふらしている慶喜が、ついに覚醒してくれるのか?来週も楽しみです。