NHK「ガッテン!」|脳梗塞・寝たきり予防SPのネタバレ

突然ですが、『脳梗塞』の心配をしたことはありますか?

私は、つい最近、その心配をするようになったキッカケがありました。最近は、常日頃の睡眠不足や年齢からくるのであろう体の不調が多いのですが、その不調の中でも特に、「指先が痺れる」というような症状が表れたのが、とても気になっているんです。

「手の痺れ」って、『脳梗塞』の典型的な症状じゃないかと思うんですよね。痺れた方と逆側の脳に異常がある、という話を聞いたことはありませんか?

そんなわけで、最近たまに起こる「手先の痺れ」が気になるなと思いながらも、そもそも、この症状がお医者さんを受診するようなレベルの症状なのか、とか、もし受診するなら何科を受診するべきなのか、とか、そのあたりを考えだすと、なかなかお医者さんに行く一歩を踏み出せずにいたわけです。

たまたま、そのときかかっていた整形外科でチラッと手の痺れについて話してみたのですが、出産前後ではよくあることだと言われました。ただ、出産したのは1年半近く前。それを聞いて楽観視するには、ちょっと出産から時間が経ちすぎている気もします。

しかし、幼稚園にもまだ入っていないような幼児がいる家庭にとっては、子どもを連れての病院は敷居が高いんですよね。

預け先があるならともかく、熱や鼻水などの特に目に見えるような明らかな症状が出ていない限りはあまり緊急性を感じませんし、子ども連れで病院に行ったときの、診察に呼ばれるまでの待合室で時間をつぶさなければならないということを考えただけで、病院なんて無理!となってしまいます。

そして、確定でないもののために、結構な時間やお金を費やさなければならないというのは、育児中の専業主婦の身ではツライというのが正直なところです。

そうして、病院にかかるかをためらっているときに、たまたまNHKの「ガッテン!」で『脳梗塞・寝たきり予防SP』をやるというタイムリーさ。思わず、録画をしてしまいました。

しかし、録画を見たかぎりでは、「この症状は『脳梗塞』に違いない!」と確信できるほどの濃い内容ではなかったのですが、それでも病院へ行くことを考えるキッカケにはなるのではないかというようなものでした。

今回は、そんな「ガッテン!」で話していた内容について、備忘録的な意味合いも兼ねて、少しまとめてみようと思います。

重度の『脳梗塞』の原因

まず『脳梗塞』が、脳の血管が詰まる病気なのはご存知のことと思います。脳に血液がいかなくなり、脳がダメージを受けるんですね。

この『脳梗塞』には、軽度なタイプの脳梗塞から重度なタイプの脳梗塞まであり、軽度~中程度の脳梗塞であれば1年後の生存率は80%なのに対し、重度のものになると、その生存率は50%まで下がってしまうんです。

そして「軽度」となる『脳梗塞』と「重度」となる『脳梗塞』では、そのメカニズム自体が違うそうなんです。「軽度」なものの症状が重くなって「重度」の『脳梗塞』となるわけではないんだそうです。

「軽度の脳梗塞」では、2~6ミリの血栓(血の塊)が詰まります。

番組では実物サイズの模型が用意されていましたが、てんとう虫サイズだと言われるような血栓の大きさでした。しかし、これが「重度の脳梗塞」になると、直径3センチほどの大きな血栓ができてしまうんです。イチゴやでかめの梅干しほどのサイズの血栓です。到底、人の体の血管内にできるサイズとは思えません。

重症タイプの『脳梗塞』は、「心房細動」(心臓の震え)が引き起こされ、そのときに巨大な血栓が作られたことで起こります。

左心房でできた血栓は左心室を通り、そこから大動脈に入り、脳へと向かう血管へ入り込んでしまいます。3センチもある大きい血栓がどうやって?と思いますが、そのときの血栓は柔らかく、血管を通れる細長い形となって移動します。そして、脳の上流部分に詰まり、脳の広範囲にダメージを与えてしまうんです。

さらに、「心房細動」は『脳梗塞』だけではなく、「認知症」との関連性も報告されはじめているとのこと。

心臓で「心房細動」によってできた小さな血栓が次々と脳に運ばれ、脳にダメージを与えることで、一個一個だと無症状である小さな血栓による『脳梗塞』が、その積み重なりで「認知症」の引き金を引いてしまう可能性もあるとのことです。

「心臓の震え」に気付こう!

では、「心房細動」を自覚することはできるのでしょうか? 「心房細動」が始まったときに、そのことに気が付くことができ、対処することができれば、血栓はできませんからね。

日本では、「心房細動」が起きている人は170万人ほどいると考えられているとのこと。「心房細動」に気付いた人でも、自覚症状のない方が40%近くいるという調査結果がでているそうです。

その理由としては、発症初期の「心房細動」は頻繁に発作が起きるわけではないからです。「心房細動」がたまにしか起きないため、たとえ医療機関を受診したとしても、「心房細動」が起こっているときでなければ、心電図をとっても正常と判断されてしまうんです。

そのため、「心房細動」を発症していることを見逃されてしまう可能性が高いようです。

しかし、血栓ができて、脳へ流れてしまってからではもう遅いですからね。それをいち早く気付けるように、家でできることがあるというのが、今回の番組の最大のポイントでした。

「脈」を確認してみよう!

家でできる確認方法は、とても簡単! 「脈」をとる、ということです。

正常であれば、「トクン、トクン、トクン…」と規則正しいリズムで脈があるのですが、「トットットットッ…」というような脈が速い場合や、脈が不規則な場合は、「心房細動」の可能性があるそうです。その測定のために脈をとる場合は、ぜひ安静時に行ってください。

「脈」の取り方は簡単です。

左手の親指の付け根のところを動脈が走っているので、その部分(手首を曲げるとしわが寄るあたり)に、人さし指・中指・薬指を少し立てた感じで当てます。


もし動脈が見つけづらい場合には、少し強めに押さえてみてください。

専門家の方は通常15秒測るそうなのですが、その15秒の間に脈が「トットト、トットトト…」というような乱れた脈を打っている場合は、「心房細動」が強く疑われるとのことです。

具体的には・・・
①脈が不規則という場合
②15秒間に25回以上(1分間に100回以上)の脈がある場合
③15秒間に10回以下(1分間に40回以下)の脈の場合
そのような場合には、「心房細動」を疑ってください。脈が弱くて数えられない場合も注意が必要です。

もし、家に血圧計がある場合、その機械が脈拍を図れるタイプのものであれば、その機械を使って判断することもできます。

たとえば、普段の脈拍が70くらいの人が、120~130くらいの数値がでたときや、エラーや測定不能になる場合は、血圧計が正しく測れないような脈になっているということで、やはり「心房細動」の可能性が高まるわけです。

「心房細動」の起きやすい時間帯は?

「心房細動」の起きやすい時間帯はあるのでしょうか?

実験によると、「副交感神経」が優位なとき……いわゆる、リラックスしているときに「心房細動」が発症しやすいようです。特に、60代未満の方の場合、夜間の時間帯に「心房細動」が起こることが多いとのデータがありました。

また、「心房細動」は高齢者に起きやすく、高齢化社会の今日、「心房細動」の患者さんの数が増えているそうです。

「心房細動」から重度の『脳梗塞』を起こして、寝たきりになってしまうという事例も増えているとのこと。また、50~60代くらいの比較的若い世代にも「心房細動」が増えてきているというデータがあるそうなのですが、これは「生活習慣病」が関係しているのではないか、とのお話でした。

「心臓脂肪」の量が多い人ほど「心房細動」が起きやすい、ということがわかってきたそうです。

「心房細動」の起きやすい人は次のとおりです。

・高齢者
・高血圧/心臓に負担がかかるため
・お酒をよく飲む/交感神経など自律神経に乱れが出て起きやすくなる
・肥満/「メタボリック症候群」の方には脂肪も付きやすく、「心房細動」が起きやすい

ただ、「生活習慣病」は多少は解消できるかもしれないとはいえ、なかなか治すことができないというのが実情です。そこで、「生活習慣病」という「悪い習慣」の対策としては、「こまめに脈をとる」という「良い習慣」を身につけて、予防していくしかなさそうです。

「心房細動」が見つかったときの対策

もし「心房細動」が見つかってしまったとき、その対策としては、血栓ができないようにするしかありません。そのため、お医者さんにかかって処方してもらった薬(抗凝固薬という血液をかたまりにくくする薬)を忘れずに服用することが重要になってきます。

また、1日30分ほどのウォーキングなどの適度な運動を行うことで、「心房細動」の症状の軽減が期待できるそうです。心臓の震え自体を止めるという手術もあるそうですが、もちろんリスクも伴うため、主治医とよく相談して決めることになりますね。

「脈をとる」ことを毎日の習慣にしていこう!

脈を測るのはリラックスしているとき――特に、朝起きたときや夜寝る前の布団の中が一番いいそうです。まずは1週間測定してみて、異常な脈を複数回確認した場合には、循環器内科を受診した方がいいとのこと。

1週間といわず、毎日の習慣にして、予防につなげてみてはいかがでしょうか。

今回の「ガッテン!」の番組の内容は、重度の『脳梗塞』のしくみと、自分でできる確認方法の話だけで、あまり突っ込んだ話ではありませんでした。

ただ、何も情報がなく、不安に思っているだけなのであれば、「脈をとる」という簡単な方法を知っているだけでも、病院を受診するかどうかの取っ掛かりにはなると思います。

毎日のたった15秒の習慣、ぜひ皆さんも実践してみてくださいね!