大河ドラマ「西郷どん」|第九回「江戸のヒー様」

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あらすじ

西郷吉之助(後の西郷隆盛)は薩摩藩主・島津斉彬のお供として江戸へ到着しました。滞在先の薩摩藩邸では、郷中の仲間で先に江戸へ発っていた大山格之助と有村俊斎が吉之助を迎えてくれ再会を喜びます。

斉彬は江戸に到着早々、老中首座の阿部正弘に呼び出され、幕府の現状を告げられます。一年後に再度来日する約束だったペリーが、わずか半年で来日し、江戸幕府は日米和親条約を締結して下田と函館を開港していました。

ペリーの来日に当たって前水戸藩主徳川斉昭は開国に反対し戦って追い払うべきだと息巻いていましたが、彦根藩主井伊直弼は「勝てる見込みがないのならば開国すべきである」と意見し評議は開国に傾いたというのです。そして時の将軍・徳川家定は興味が無さそうに席を立つだけ。

未曽有の国難に当たってあまりにも頼りない将軍について、斉彬は、英邁な将軍についてもらわないといけない、と前々よりの案を急がねばと危惧します。

一方、吉之助は大山と俊斎に食事処と偽られ、女郎屋のような店に連れて来られていました。薩摩の弟妹や大久保正助、離縁した元妻が用意してくれた支度金は、こんなところで使うためではない、と憤って店を出ようとした吉之助は女性とぶつかります。

それは過去に借金のカタに売られて行った迫村の「ふき」との再会でした。
家族のことなどを話していると、ふきに指名が入ります。

「ヒー様」と呼ばれる贔屓の客が来たようで、他の女郎も会いたがるため、全員で「ヒー様」に会いに行くことになりました。

ヒー様は絵が上手いらしく、ふきにせがまれて吉之助の絵を描いてやります。その部屋に、客とトラブルになった女性が飛び込んで来て、吉之助と大山と俊斎は大立ち回りを演じてしまいます。

ヒー様は混乱に乗じて忽然と姿を消していました。

ボロボロになった三人は、門限の過ぎた薩摩藩邸に忍び込んで帰りますが、吉之助だけ見つかってしまい、罰として翌日から藩邸の庭掃除を命じられます。

来る日も来る日も庭掃除をし続け、何をしているんだろうかと落ち込み始めた頃、斉彬の側近から御座所(斉彬の住まい)の庭役を命じられます。江戸へ来た頃大山たちが、先に江戸に入った自分たちですら斉彬を見たことはない、と言うほどに藩主と下級武士は本来会うことが叶いません。

しかしある日、いつものように庭掃除をしていると斉彬が現れました。
吉之助に仕事を与えるというのです。それは水戸藩への遣いでした。

今後命に係わる危険な目に合うかもしれない吉之助に、剣の流派を聞きます。少しばかり言い淀んで吉之助は、過去に右腕の腱を切って刀が持てないこと、それでも死なずに頑張ってこれたのは、斉彬の言葉があったからだと告白します。

ここでようやく斉彬は、過去に出会った少年が目の前の吉之助だということを知り、大きくなったと喜んでくれ、吉之助は感極まって泣き出してしまいます。斉彬より短刀を下賜され、命を賭けて斉彬に仕えることを再度誓うのでした。

吉之助は預けられた書状を持って、前水戸藩主の徳川斉昭に面会します。斉昭は吉之助の目の前で、斉彬からの手紙を裂いて窓から捨ててしまいました。斉彬への侮辱を許すことが出来ない吉之助は、その理由を問い質します。

書状の内容は江戸幕府の悪口だと斉昭は言います。それを破ったということは、内容を幕府に知らせず胸の中に留めておいてやるということだ、と言われ、吉之助は無礼を謝罪します。そこに斉昭の息子・慶喜が現れます。斉彬はいずれ共に幕府を倒そうと思っているのでは?と言う慶喜の顔を見て、吉之助は「ヒー様」であることに気が付きます。

慶喜はそれを否定し、さっさと席を立ってしまいます。

幕末の重要人物が登場

舞台が江戸に変わり、篤姫に続き、徳川家定、井伊直弼、一橋慶喜など幕末の重要人物が次々に登場する回でした。

特に井伊直弼は昨年の大河ドラマ「おんな城主直虎」を視聴していた方には「おっ!」となる初登場でしたね。昨年の登場人物が一年かけて守り抜いた井伊家の子孫が立派になっていて、私などは孫を見守るおばあちゃんのような気分で見てしまいました。

斉昭は井伊直弼を自分の出世のために国難を利用しているようなこと言っていましたが、万民を守るためという井伊直弼の言葉は裏は無いんじゃないかな…と思ってしまうのは昨年のせいなんでしょうか。井伊は家のために動くのは民のために、というスタンスで動いていましたから。

一橋慶喜はナレーションでも紹介していましたが、言わずと知れた、江戸幕府最後の将軍になる人です。遊郭の騒動のとき船で逃げ出していましたが…これはまた、知っている人には鳥羽伏見に向けての粋な演出です。

江戸幕府も終わりが近いというのが登場人物だけでひしひしと伝わって来ます。

次週「篤姫はどこへ」

過去の少年が吉之助だと気が付いた斉彬が親戚のおじちゃんみたいになったシーンは本当ほっこりしました…先週まで辛いこと続きだったので、今週は安心して見られましたね。

来週はついに篤姫が大奥へ嫁ぐことになりそうです。

しかし今週見る限り、とても将軍御台所になれそうな女性ではありません。教育係の幾島がついて、厳しく指導されるのでしょうが篤姫は乗り越えて無事輿入れとなるのでしょうか。

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