最遊記を読んでファンになろう!

デザートバイキングで有名なスイーツパラダイス。こちらは定期的にドラマや漫画などと期間限定でコラボした商品を出します。

12月16日より名古屋と町田の二店舗で、アニメ「最遊記REROAD BLAST」とのコラボカフェの開催が決定しました。そこで連載開始してから20年経ってもなお根強いファンの多い、原作「最遊記」について今日は紹介してみようと思います。

最遊記とは

1997年に峰倉かずやにより連載が始まった青年漫画。。
ご存知「西遊記」をモチーフにしており、元となった「西遊記」の世界である中国と、現代が入り混じったような世界観の壮大なファンタジーです。

メインの登場人物は、三蔵法師、孫悟空・沙悟浄・猪八戒と「西遊記」と同じ登場人物。人と妖怪が共存する桃源郷にマイナスの影響を与える、牛魔王の蘇生実験を阻止するために、長安の都から四人、西へ旅を始め、襲い掛かる数々の苦難を乗り越えていくという物語です。

「最遊記」「最遊記REROAD」「最遊記REROAD BLAST」が本編で、番外編として「最遊記外伝」と「最遊記異聞」があり、過去アニメ化とOVA化、舞台化もしています。

登場人物

三蔵法師

正式には第三十一代唐亜玄奘三蔵法師。最高僧「三蔵法師」の肩書を持つが仏道に帰依しておらず、煙草・酒・賭け事も嗜む破戒僧。

過去目の前で師を殺されており、その際奪われた三蔵法師が所持すべき経文が牛魔王の蘇生実験に悪用されている恐れがあることから、実験阻止というよりは経文を取り戻すために西へ旅をしています。

彼は仏教のことは信じていなさそうですが、それでもそういう立場だから、他の三人よりは悟ったような雰囲気です。悟空も悟浄も八戒も、三蔵の言葉には幾度か救われてきています。

私が一番好きな三蔵の言葉は「お前が死んでも何も変わらない だが お前が生きて変わるものもある」です。突き放すようで未来への希望を織り込んだ、素直に聞きたくなる言葉です。

孫悟空

四人の中では幼い顔立ちと内面を持ち、素直な性分で場の不協を救うこともありますが、その正体は大地のエネルギーが集結したことにより産まれた「斉天大聖」という神でも人間でも妖怪でもない異端の存在。

500年前に天界で起こした大量虐殺の罪で500年間山に幽閉されており、そこから出してくれた三蔵に絶対の信頼を寄せています。額の禁錮が外れると「斉天大聖」になり、自我を失くし殺戮を行ってしまいます。

物語序盤では西への旅の意味合いも深く考えずただ同行している、くらいでしたが、旅の日々を重ね色んなものを見て、自分の意思を割とはっきり持つようになりました。

沙悟浄

禁忌の証である、赤い長髪と赤い瞳と、頬に二条の傷を持つ、人間と妖怪のハーフ。両親を亡くし、父の正妻に虐待を受けて育ちますが、真っ直ぐな内面を持ったお人よし。

他の三人に比べるとやや戦闘能力に劣る面もありますが、彼の錫月杖という鎖鎌が戦闘中に一般人を人質に取られると敵だけを倒すのにとても便利。人質救出と、体力勝負の事案はいつも彼の役目です。

猪八戒

元は猪悟能という人間でありましたが、妖怪に連れ去られた恋人を救うため大量の虐殺を行った結果、妖怪と体が変化した一風変わった過去を持ちます。

料理洗濯車の運転など一通りのことが出来、通信教育で習った気功術を用いて攻撃・防御・治癒すべてをこなし、実は一番負担の多い役回り。気功術で他人の治癒をして自分が倒れてしまうことも。

耳のカフスを外すと妖怪化して、斉天大聖の暴走も少しの間なら食い止めることが出来る戦闘能力を持ちますが、彼自身が暴走すると元に戻れなくなるというリスクもあります。

過去目の前で恋人が自死しており、情緒不安定な面もありましたが、四人での旅の日々を重ねて未来への展望も持てるようになりました。

ストーリーの魅力

上述した四人、それぞれがてんでバラバラの性格をしているので決して気が合うということはありません。そして彼らは決して正義のヒーローではなく、行動の根本は「自分のために」。

結果チームワークが発揮するということを繰り返すうちに一行としてのまとまりが徐々に出てくる、その経緯を見ていくのがとても楽しいです。「最遊記REROD BLAST」最新刊の3巻で、一番ひとくくりにされるのを嫌がっていた三蔵が「三蔵一行だ」と名乗り上げたシーンでは思わず打ち震えました。

そして四人全員が、辛すぎる過去を持っています。

三蔵は目の前で師匠を亡くし、その後自分を守るために殺戮もしながらも放浪の旅をし、悟空は500年間もの孤独な日々、悟浄は義母に虐待された挙句殺されかけ、八戒は恋人を喪った上にその元凶となった妖怪へと変化し…そんな中でそれぞれが過去と向き合い何度かトラウマに苦しみながら乗り越え「生きること」を見つけていく様を長く見守ってきたため、最近ではおばあちゃんの気分で読んでいます。

また細かく作り込まれた世界が素晴らしいです。

実は番外編としてタイトルだけ出した「最遊記外伝」ですが、これは本編の500年前の話でして、なぜ悟空が500年幽閉されることになったかが描かれているんですね。

外伝は悟空と、三人の前世の人物で物語が進むのですが、ひとつだけ例を挙げると、三蔵の前世である金蝉と悟空の別離のシーンで金蝉は「次は必ず俺がお前に手を差し出すから」と言って死んでしまうのですが、そののち500年後、三蔵は悟空に自分から手を伸ばし幽閉されていた岩牢から助け出すんですね。

こういうちょっとした設定上のリンクが細やかに配されていて、見つける度にファンにはたまりませんし、何度読み込んでも新しい発見があって飽きないんです。連載開始から20年しても人気があるのはこういうところもポイントではないでしょうか。

そして美しい絵柄ですね。これに関しては好みもあるかもしれませんが、峰倉先生のイラストは本当に美しい。シーンによって四人がかっこよかったり可愛かったりキレイだったり色っぽかったり、見飽きません。

連載20周年を迎えてもなお勢いの衰えない「最遊記」
是非一度読んで、その魅力に触れてみて下さい!