コウノドリ9話!四宮先生、石川県で緊急カイザー!

人間模様があわただしく動き始めたドラマ「コウノドリ2」。

前回、ステージⅣの肺がんの診断をうけ、再び倒れてしまったお父さん(塩見三省)を見舞うため、四宮先生(星野源)は、故郷石川県能登に向かいます。

一方ペルソナ病院では、過去3回の流産を経験した女性、篠原沙月が診察室に…今回も見逃せない展開!あらすじネタバレしていきます。

四宮先生 故郷で緊急カイザー!

倒れた父親を見舞うために、故郷石川県へと再びもどった四宮先生。そこへ緊急カイザー(帝王切開)を必要とする妊婦さんが舞い込んで来ます。

病床から「私が執刀する」と起き上がろうとする父親を制し「俺がやる」とオペ室に立つ四宮先生。

整形外科の不慣れなおじいちゃん先生による前立ちや、輸血用血液製剤の不足、新生児搬送のドクターカーが到着まで1時間もかかるという、田舎ならではの医療現場の現実…さいわい、妊婦さんは無事で、赤ちゃんも1週間くらいの入院で大丈夫ということで、緊急カイザーは無事終わったわけですが。

術後、お父さんの病室へ赴き「よくここで医者を続けてきたな」という四宮先生のセリフがすべてを物語っているような気がしました。その言葉に、お父さんは「ここが好きだから」と答えます。

最後に「春樹、お前にはまだまだ負けんぞ」「ありがとな」と、息子と握手をかわすお父さん。なかなか感動的なシーンでしたが、視聴者として気になったのが「お父さんが起き上がれないんじゃ、産科医いない状態続くんじゃないの?」「代わりの医者はきてくれないの?ほかの妊婦さん不安じゃない?」でした。

この片田舎の産科の今後が心配です…。

今橋先生と小松さん

四宮先生が石川県で緊急オペをしていたころ、ペルソナ病院近くの飲み屋ではNICUの今橋先生(大森南朋)と、助産師の小松さん(吉田羊)が飲んでいました。

今橋先生、NICUではベテランの頼れる存在で、視聴者としても「今橋先生がいれば大丈夫!」という謎の安心感があるのですが、どうやら家庭ではないがしろにされているようで。

「帰らなくていいの?」という小松さんに「男一人、家庭では肩身が狭いですから」と言ってしまいます。たしかに前回、娘さんにそっぽ向かれてましたからねぇ。そりゃあれだけ職場にずっといて、家に帰らなかったら、居場所なくなっちゃうのも当然かもしれません。

「ぼくはペルソナ病院をいつやめてもいい」「肉体的にも精神的にもそろそろ限界」と語りつつも「まだここにいるのは、必要とされているから」「だれかのためでなく、自分のためにここにいたい」と独白する今橋先生。仕事一辺倒のお父さんが抱える孤独、仕事しか存在意義を感じられない哀愁なんかがここに漂っていたのではないかなぁと思います。

不育症の女性、篠原沙月の結末は

今回メインテーマにあげられていたのが「不育症」です。

過去流産を繰り返していた篠原沙月さん、3回目の流産をきっかけに不育症の検査をうけますが、結果は「原因不明」でした。

「原因が知りたい、原因がわからないとどうしたらいいのか分からない」という篠原さん。そして一人思い悩む妻になにもできず「どうすれば妻を笑顔にしてあげられますか?苦しんでる妻になにもしてあげられないのがつらい」「ぼくの役目はいままでのことを忘れさせてあげることなんでしょうけど…」と、コウノトリ先生(綾野剛)に相談する、篠原さんのご主人。

そんなご主人に、コウノトリ先生は「忘れなくていいんです

。忘れる必要ないと思います。ご主人が奥さんになにかしてあげたいって、必死に頑張ってる姿は、奥さんにとって一番治療になります。その思いはきっと、明日につながります」と伝えます。

たぶんこのあたり、ドラマとしては盛り上がるシーンで、感動シーンでもあるのかと思いますが…女性の立場から言うと、どうしてもキレイ事感が抜けないと言うか、どれだけ男性が悩み、考えてくれたところで女性の真の不安や辛さはぬぐい切れないのではないかなぁ…と。

夫が妻のためになにかしてあげたいと思い行動する、それすらもストレスになる可能性も否めないのではないかなぁ、と今回はじめてコウノドリを見ながら素直に泣けない私でした。

そういう男性陣のふわっとした会話に対し、流産を繰り返す篠原さんの言葉はやけに重みがあり、心に突き刺さるものだったように思います。

流産の原因は特定できなかった=出産にのぞめる可能性があるということがわかった、とコウノトリ先生に告げられた病室で、篠原さんが発した言葉がこちら。

「どうしたらいいか分からなくて。子供がほしくてあきらめきれないからここに来てるんですけど…でも、妊娠してないってことが分かると、すこしほっとする自分がいて。一瞬でもお腹のなかに赤ちゃんが宿ることが怖くて。なにやってんですかね、こんなんじゃ母親になる資格ないですよね」

ああ、わかる…、赤ちゃんができることは、嬉しくてたまらないことなんですけど、同時に「お腹にいる」ということは「失う可能性」もできたということで。

とくに流産を経験した女性は「失うかも」と思う、その不安や怖さにさいなまれるくらいならいっそできてないほうがいい、そう思ってしまうのでしょうね。

男性陣のふわっとした希望に満ちた会話より、この篠原さんの告白のほうがよほど心に突き刺さり、泣けたのでした。

ラスト、篠原さんは無事赤ちゃんを宿し、心拍の確認もできました。でもまだ出産まで安心できません。ドラマのなかの話とはいえ、篠原さんが無事出産し、元気な赤ちゃんを抱けるよう祈らずにはいられません。

次回:波紋を呼びそう「出生前診断」!

次回は波紋を呼びそうな話です。

「出生前診断」で21トリソミー陽性、つまりダウン症の可能性があると診断された2組の夫婦。それぞれの決断はいかに…!?

ダウン症と分かりながら産むのか、それともおろすという決断をするのか…重く、考えさせられる展開になりそうです。