大河ドラマ「おんな城主 直虎」第48回「信長、浜松来たいってよ」

タイトルのふざけぶりは相変わらずですが、今週も楽しく視聴出来ました。

大体毎話、なるほどこういう解釈で来たか!と感心してしまう展開が最近では続くのですが、今週はとにかく今川氏真!彼に尽きるでしょう!

「おんな城主 直虎」とは

井伊谷を治める国衆、井伊家の当主の元に唯一の子供として産まれた「おとわ」、跡取りがいない井伊谷を守るために女だてらに城主として立った彼女が奮闘する、2017年度の大河ドラマです。

今川家からの物言いを避けるため幼いころに出家し、城主を務める父が死に、跡を継いだ元婚約者が死んだ後は、その息子である井伊直政が城主になるまでの空白期間を埋めるために直虎として城主になります。

今川の配下である間は家を守るために奮闘し、徳川の配下になってからは、家康に仕える直政をそっと支えつつ、戦国の女性らしく親しい間柄の人をたくさん亡くして来ました。それでも嘆き続けることなく、ただただ井伊家を必死に守ってきた彼女が48話かけて積み重ねてきた功績を以って、徳川家康に天下を取る決意をさせたのです。

今川氏真とは

歴史の教科書にも出てくる「桶狭間の戦い」で織田信長に敗れた今川義元。この名を知っている人は多いかと思われますが、その嫡男である氏真を知っている方は少ないのではないでしょうか。

そもそも今川義元が桶狭間で死した後、息子が今川家を一応は存続させていたこと自体あまり知られていないでしょうし、恐らくは知っていても印象としては「蹴鞠に興じたダメ息子」ではないでしょうかね。私もそうです。

直虎の氏真

では今年の大河での氏真はどんな人物でしょうか。

初登場はまだ主人公直虎が少女「おとわ」であった時、なんでも希望を聞いてくれるという条件でおとわと蹴鞠勝負をしに出て来たのが最初です。あ、こいつこのままダメな君主になるな、と思わざるを得ませんでした。

その後も順調に祖母である寿桂尼の力を以って持ちこたえていた家を潰し、臣下であり敵であった徳川家康の庇護を受けぬくぬくと暮らして…と予想通りながら、なぜこんなちょくちょく出演してくるのか?というささやかな謎を提供してくれていたのですが。

前々回の46話「悪女について」では、今川の血筋である家康の正室・瀬名と嫡男・信康を守るために北条に使者として出向き大任を果たし、瀬名の死に涙し、視聴者からの株を上げにかかりました。

そしてなんと今回48話では、明智光秀と共に信長を弑する目論見をしているのです!

本能寺の変の黒幕が氏真!?

光秀曰く、信長はおもてなしとして家康を京に招きそこで殺してしまおうと。

その方法を光秀は知っているから、逆手にとって信長を殺そうと。それに氏真は協力する形で直虎の元へ光秀の息子を預け、それにより直虎が氏真の思惑を知る。そして直虎が家康を説得し、家康も信長を殺す側へ加担することに。

この殺害計画が本能寺の変になるわけで、氏真がどこまで関わってくるかはまだ次回以降のお楽しみになるわけですが、黒幕とまでは行かないにしろ関わっているという展開はとても面白いですね。少なくとも今までの氏真のイメージではあり得ない構想。

存在自体があやふやな今年の主人公

そもそも今年の主人公井伊直虎は、放送直前に実は女ではなかったという史料が出て来てしまうくらい、存在があやふやです。

そして今年の大河の構成は、そのあやふやを逆手にとって、割と色んなところを曖昧に描いています。例えば今回、表舞台にはもういない氏真と直虎が密談をしていたって、二人とももう当主じゃないから公になってなかったってことで納得できますし、前々回「悪女について」の瀬名の死では、瀬名は本当に武田と通じていたのか?

信長は瀬名の処分については言及していない(と思われる)のになぜ家康は瀬名を殺したのか?この辺については諸説ありますが、息子を守るために自分が武田と通じていたという罪のかぶり方をして自ら殺されるように仕向けた、という本当かな?

美化していない?と思いつつも納得してしまう描き方をしています。中盤で死んだ小野政次もそうですね。

信長もそうです、残酷非道であるというイメージが強い一方で、最近の研究では平和主義であったという説も出て来ています。そして直虎の信長、今のところ毎回無表情で何を考えているのか分からない…どういう性格であるのか今一つはっきりしない人になっています。そもそも本当に信長は家康を殺そうとしているの?とさえ思ってしまうくらい。

でも長年続いている大河ドラマ、ずっと同じ解釈で描き続けたらずっと同じものを見させられることになってしまうから、一つの出来事を違う角度から見ているという点でこの曖昧さ、私はとても好きです。

次回からの直虎

本能寺の変も、実は秀吉が黒幕だった…なんて説もあるくらいですし、氏真と家康が一枚嚙んでいたという案は個人的には楽しみです。

ただ家康も加担していたとなると、伊賀越え(本能寺の変の後、光秀から攻撃されることを恐れて岡崎まで逃げ帰ったこと)をする必要がなくなるわけで、その辺りもどう描いてくれるのか大変楽しみです。

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