小田原の歴史や楽しみ方|おすすめ観光地&食事

小田原について、どんなイメージがありますか?小田原城、城下町、かまぼこ、魚が美味しい、箱根が近い、そんなところでしょうか。

私は小田原で生まれ育ち、大人になってからも断続的に暮らしています。

そんなわけで、観光というよりも生活よりの小田原の紹介を、思いつくままにお伝えします。

小田原市内の中にもヒエラルキー

小田原市は神奈川県の西部に位置する20万人都市です。温暖湿潤な気候と自然、歴史文化がウリのまち。東京から新幹線で36分ほどと近いものの、小田原は結構田舎です。

ですがその中でも、都会、田舎があって、ヒエラルキーがあるのです。小田原城近くは都会、高級住宅街とされていて、端の方は田舎といった扱いで。

端の方の小学生だった当時、子供ながらに田舎の中の田舎だと理解していました。当時、小田原市内には26校あったのですが、赴任してくる先生が、挨拶のときに「自然がいっぱい」「山に囲まれて」といった言葉を頻発していました。

いつも、変わり映えのしない、退屈な挨拶だなと思っていました。当時はその環境が当たり前なので、それが素晴らしいとも特に思わなかったですし、その言葉にはディスりまじりの時も多々ありました。

先生たちは、たいていが市内でももっと都会の小学校から来るので、そういうところにいたことを誇りにしているようでした。どんぐりの背比べですね!

大人になってから同じ小田原出身の人と話す機会もありましたが、どこの小学校出身かという話になると中心地近くの出身の人は自然と上から目線になっています!どんな環境でも、ヒエラルキーは築かれるのかもしれませんね。

ちなみに、小田原の小学校の校庭には、二宮金次郎の銅像があるところが多いです。彼の生家も残っています。

私の叔父は川崎からお嫁さんを貰ったのですが、当時、「もっと文化的な街だと思っていたのに、来てみたらイメージと違った」と言っていたようです。むしろそんなイメージがあったんだとびっくりしましたが。

ヒエラルキーにちなんで階段の写真を。これは小田原駅構内の階段。カロリー表示付き。

大人になってからの遊び方

成人式が開かれると、同窓会のような状態になるので、そこから小・中学校の同級生同士の交流が再開します。

小田原駅周辺は22時に閉まってしまう飲み屋さんが多いので!その後は安い居酒屋にいくこともあります。カラオケもかなり定番でした。

のまない友達に車で迎えにきてもらったりしていましたね。住みやすいのか、割と大人になっても地元に残る人が結構います。

言葉遣い

方言というほどのものはないのですが、元SMAPの中居君みたいな喋り方がローカルな言葉です。地元に残った男の子は使うことが多いですね。一度でも上京したりすると全然使わなくなります。

私は使いませんでしたが、女の子でも、「そうけ?そうなのけー?(そう?そうなんだー?)という子も稀にはいます。

お年寄りもそういった言葉遣いをする傾向にあります。

大学生の頃、小田原は静岡県内にあると勘違いした愛知出身の同級生から、「おまえ、随分きれいな標準語を喋るんだな」と言われ、びっくりしました。まあ、ほぼ静岡ですけれど。

美味しいもの

小田原の名産は、「かまぼこ」と「みかん」です。相模湾に面していて、いくつか漁港がある環境であること、温暖な気候から、みかんが育ちやすいといったところです。

子供のころは、かまぼこなんて名産でどうしろっていうのかと思っていましたが、大人になると、しみじみと美味しいと思うようになりました。かまぼこや、揚げかまのセットを友達にお土産でもっていくと、結構喜んでもらえます。また最近は「小田原おでん」というさらに加工して付加価値をつけて売るようなこともしています。

みかんは、愛媛のイメージが強いかと思います。日本の左半分、沖縄は除きますが、だいたい、みかんの産地を売りにしているのではないでしょうか。

小学校のころ、土曜日は半日で終わり、毎週だったのかときどきだったのか覚えていませんが、ジュース給食というのがありました。いつもテトラポット型のパックに入った小田原のみかんジュースが出てくるのです。みかんが得意でなかったので、がんばって飲んでいました。

そして忘れていましたけれど、「梅干し」も名産です。戦国時代に北条氏が統治する前から梅が栽培されていたとのこと。かの有名な「東海道中膝栗毛」にも小田原の「梅漬」が登場するそうです。紀州で有名な南高梅も栽培していますが、小田原のオリジナル品種として「十郎梅」というものがあります。果肉が厚く柔らかいそうです。

神奈川の3大梅林のひとつである「曽我梅林」の梅まつりでは、流鏑馬や獅子舞といったイベントのほかに、みかんの皮とばしという食べた後に皮を投げるイベントもあったようです。

魚は漁港があるから魚屋さんに行くと美味しいはものが手に入ります。普通にスーパーに行ってしまうと、地の物でない魚が大部分です。

ういろう

「ういろう」というと、名古屋名物のあのモチモチとしたお菓子を思い浮かべるかと思います。実は小田原が発祥の地。外郎(ういろう)家がはじめたものです。

しかもお菓子だけでなく薬のういろうもあります。丸薬で、仁丹みたいなものです。胃痛とか眩暈とか、口内炎とか、万能薬ですね。600年前から変わらない製法は企業秘密だそうです。天然の材料だけを使用しているこの丸薬は、副作用や常習性がないそうです。対面販売だけのスタイルを貫いているそうです。

都内に住む友人たちが、だんなさんが飲んでいるとか、おばあちゃんに頼まれて小田原まで買い出しに行っていると言っていました。知る人ぞ知るですね。

工芸品

小田原漆器があるそうですが、これは大人になってから知りました。

箱根細工は子供の頃からなじみがあります。隣町の箱根のものかと思っていましたが、小田原箱根で合同でつくっているようです。箱根細工のえんぴつとかが学校で配られたこともありましたし、紙状になっているものをもらって喜んだりしていました。

小田原提灯は有名なのでご存知の方もいるかと思います。

私は川原泉という哲学者のような漫画家が好きなのですが、この方の作品で「フロイト1/2」というものがありました。あの心理学者フロイトが小田原で提灯の売り子をし、セット売りしていた提灯を二人で1つずつ買うことになった二人が同じ夢を共有することになって・・・という話です。小田原を舞台にした漫画を描いてくれてありがとう、と感謝しました。

その他産業

小田原は広い土地を生かして、東部の橘エリアに工業団地をつくりました。ここには、鹿島建設の機械技術センターとかいかにも工業といったものがあるだけでなく、手軽な値段で買える干物の工場があったりもします。

そして有名なラーメンの幸楽苑の工場もあり、あたりは醤油スープの匂いに包まれています。ぎょうざなどの工場直売コーナーがあります。

ここの工業団地だけでなく、鴨宮エリアには、ライオンの工場や花王の研究所があります。この花王の研究所も、今年から他県にあった部門を移転してきています。

東京まで鈍行でも1時間程度で行けて、新幹線も停車するという地の利も評価されたのかもしれません。

小田原城

再建されてから60年弱、昨年改修工事が行われ、今とても白く美しい城のようです。その改修も「平成の大改修」と名付けられたようで、かっこいいですね。

先日テレビで、ロンブーの田村淳などが司会の風雲たけし城のパロティみたいな番組がやっていて、たくさんの芸人たちがお堀の上の浮石の上を飛んで移動していました。そういった招致にも力を入れているのかもしれません。

これはお堀にかかる橋の写真です。

小田原のウメ子

小田原城といえば、城のすぐ隣が動物園や豆汽車のあるミニ遊園地でした。それが城の外観を損なうということで批判されて、動物園はなくなってしまいました。少しずつ動物園の空の檻が増えていく様子を寂しく見送りました。

最後のほうまで残っていたのは、さるやゾウのウメ子だったと思います。ウメ子は日本で最高齢として60年という長い人生を数年前に終わらせました。老衰だったそうです。

長い間小田原のマスコットとして活躍していたので、私の父は、子供の頃、ウメ子に水をかけられるなどされたと言っていました。

当時新聞記事で、その前日あたりまで相当な量の果物を食べていたと読みました。今調べたら、サツマイモやキャベツ、ニンジンなど60キロの餌を食べていたそうです。人間でいうと100歳相当ということなので、大往生ですね。長寿につながる住環境だったのでしょうか。

保険料

国民健康保険に加入した際、かなり高くてびっくりしました。小田原は、医療施設が充実しているせいで、神奈川県で1、2を争う保険料が高いエリアだそうです。ありがたいのかありがたくないのか・・・。

お年寄りが多そうです。

最後に

観光としては、お城だけでなく、文学館、豊かな自然を生かしたアスレチックや、キャンプ場など数多く楽しめるところがあります。

ぜひ一度足を伸ばしてみてください。

会社の交通費支給が10万円が上限とかであれば、東京・小田原間の新幹線定期が72,580円なので、新幹線通勤をする移住もありです!