授乳問題!悩みすぎずに授乳期間を楽しもう!

「完全母乳?それともミルクと混合?」出産して1年くらいは何かとこんな質問を受けます。

独身時代はそんな言葉さえも知らなかった私ですが、子供を出産してからまずぶち当たったのがこの授乳問題。

「母乳ってすぐに出るもんじゃないの?」
「なんで上手に飲めないの?全然飲めてないじゃない!」

入院中から完全にこの負のループにはまってしまって、退院してからもしばらく私を苦しめた授乳問題。上手く解決したのは産後3ヶ月程たった頃。そんな私のてんやわんやな授乳問題が解決するまでのエピソードについて書いていきたいと思います。

私の出産は帝王切開

私の出産は13時間の陣痛の末、胎児の頭とへその緒が一緒に子宮口に入り、胎児に酸素が十分に運ばれなくなってしまったことによる心拍低下による緊急帝王切開でした。普通分娩できると思っていた私。

まさかの帝王切開に心はついて行かずでしたが、赤ちゃんの命を救うため、陣痛と陣痛の間にオペ室まで走って移動しました。

異常にすぐに気づいてもらい、何とか母子ともに元気で出産を終えたものの、色々なショックでしばらく呆然としていた私。そして傷も癒えぬまま始まったのが「授乳」。

とにかく我が子に母乳を飲ませられる喜びを早くも感じていた私ですが、お腹の傷も痛いし、子供の顔を見ながら授乳することで一気に眼精疲労が…。首も痛いし、体はバッキバキ。肝心の我が子は吸い疲れて寝てるし!

足をこちょこちょすると少し起きるもまたすぐにすやすや…。とりあえずどのくらい飲んだか計測すると「2ml…」。こんなに疲れ果てて40分近く粘って授乳したのに2mlって。産まれたての新生児は大体1回20mlから30ml程飲んで、退院には40ml程飲めるようになっています。

授乳回数は頻回ですが、疲れている時は助産師さんが代わりにミルクをあげてくれたり、母乳を絞って保管しておいたものを飲ませてくれたりと、母体の休息を優先してくれたりもします。でも私の場合、帝王切開だったから、授乳だけは頑張りたいという気持ちが強く、無理に頑張っていたこともあり、色々精神的に自分を追い詰めていった入院生活でした。

退院してからは過酷な授乳

退院して床上げまでは実家でお世話になりました。

とにかく初乳には栄養や免疫がたくさん含まれているので、たくさん飲ませるほうが良いと指導を受けていたので、私の仕事は授乳、おむつ、授乳、おむつ、後はとにかく休息。授乳は吸う力も弱い小さな新生児が相手で私も新人。

とにかくコツというコツもわからない。母乳がよく出る食事や飲み物をネットで調べ、またどうしたらたくさん母乳が分泌されるのかも検索。今から考えたら適当にしておけばいいのに…という感じですが、当時は母乳だけではギャン泣きする我が子にミルクを作る時、涙を流していた自分がいました。

「自然分娩もできなかったし、母乳も満足に出なくてミルクなんてなんか悲しい…」

ミルクが良くないと思っていたわけでもないのに、何も満足にできていないと、情けないような気がしていたのですね。母乳だけで我が子のお腹を満たす事が出来ないという気持ちが先に立ち、もっと大切な事が抜け落ちていたように思います。

さて、母乳がよく出る食事や飲み物について検索した…と先述しましたが、私が試したもので、その後の授乳生活でずっとお世話になっていたのが、「たんぽぽコーヒー」です。あまりに有名かもしれませんが、たんぽぽの根っこを焙煎したもので、母乳の質や出を良くするのに効果的な飲み物です。

私はティーライフさんの「ぽぽたん」を愛飲していました。コーヒーといっても風味がそんな感じなだけで、もちろんノンカフェイン。私はコーヒーという感じより、濃いお茶という感じで飲んでいました。

お値段的にもスーパーのお茶のパックより高いですし、通販での購入なので頻繁に使うのがもったいなく、また味も濃い目だったので規定の量より多めにお湯を注ぎ薄めて飲んでいました。その他のハーブティーも試したりしましたが、私はたんぽぽコーヒーが1番しっくりきた飲み物でした。

そんなこんなで授乳に自信をなくしかけていた時、第1子ということで神経質になっていた私は、母乳をどれくらい飲んでいるか計測するスケールというものを用いてしまいました。母乳で足りない分をミルクで補うための基準として軽い気持ちで購入したはずが、左右の母乳を飲ませて恐る恐る図ると…30ml。

1ヶ月弱経っているのに退院するときの標準くらいしか母乳飲んでないやん!と焦り、それからは呪われたように夜な夜な母乳を飲ませてはスケールで測るという赤ちゃんにとっても拷問のような授乳タイムになってしまいました。

授乳トラブル!乳首が切れた!

頻回の授乳により、私の乳も限界を迎え、ついに乳首の先に亀裂が入ってしまいました。こうなるともう痛みで授乳が苦痛になってしまいます。かと言って授乳回数を減らすと母乳の分泌が減るので授乳をやめるわけにも行きません。

授乳と授乳の間の3時間程、ランシノーという乳頭の切れなどのトラブルに効く薬を塗って、その上からラップをかけ乳首をしっかり保護。しばらく休憩させてからまた授乳に挑むという、辛い辛い仕事のようになっていきました。

それでもどうしても痛い場合は乳頭保護器など、哺乳瓶の先に似たものを胸に当て、赤ちゃんの吸引する力で母乳を飲んでもらうという方法もありますが、なんといってもまだ産まれて1ヶ月満たない赤ちゃん。そこまで吸引力が強くないので、あまりに痛いときは、割り切ってミルクに頼りました。

軌道に乗るのは3ヶ月から!

そんなこんなで1ヶ月半頃が経った頃、何とか70ml程は飲めるようになっていた我が子。1ヶ月半だったら120ml程は飲めていてもいいくらいなので、少し足らないくらいまできていました。

母乳は2時間に1回でも1時間に1回でも、欲しがる時にあげる事が大切ということで、1回70mlでも全然問題ないのですが、1度は100とか超えてみたい…という私の願望により、母乳マッサージというものを受けることにしました。

私が見つけたマッサージは、東大阪の個人のお宅で行っている母乳マッサージ。有名な「桶谷式母乳マッサージ」です。

“桶谷式の手技を受けると、閉じていた乳管が開いてシャワーのように母乳がでました!”というネットの体験談から、「私も受けてみたい!」という気持ちになり、主人に車で連れて行ってもらいました。

お宅に伺うと、少しお歳を召されたおばあちゃん先生が「こんにちは~」と迎えてくれました。そして早速乳房の状態をチェック。手技は1時間。痛くもなく、途中から母乳が湧き出るように出てきました。

「質の良い母乳が十分出てる、絶対大丈夫!何悩んでたん?」何百人と見てきたであろうこのおばあちゃん先生の言葉に、不安も一気に解消した私。帰宅してからは授乳が楽しくなり、みるみるうちに母乳量が増えていきました。その頃には乳首も授乳に慣れはじめ、切れたりするトラブルに見舞われなくなりました。

授乳は2人3脚

授乳って、お母さんだけが頑張っていると思いがちですが、そんなことはありません。授乳中は薬も極力飲まないようにしなければいけませんし、アルコールももちろんダメ。

乳腺炎に繋がるような食べ物(脂質や糖質が多いもの)の摂取制限等、気をつけなければいけない事は多々ありますが、授乳が軌道に乗るまでは、赤ちゃんも吸う力をつけなくてはいけませんし、自分で飲み方を勉強していかないといけません。

手助けはお母さんがしてくれても、含み方や舌の動かし方は、赤ちゃん自身が習得しなければただ疲れるだけで飲む量も増えないのです。授乳量が減れば母乳の分泌量も減るので、上手く飲めないうちは搾乳機で搾乳する等、分泌量を減らさないように心がけなくてはいけません。

赤ちゃんが飲むコツを覚えてきちんと必要な分だけ飲めるようになると、母乳の量もだんだん必要量だけを作るようになってくるそうです。もちろん母体の体質で、過剰な分泌をしてしまい苦労される方もいらっしゃいますが、私は赤ちゃんが飲む量だけ分泌するような体質に変化しました。

軌道に乗ったら楽しい母乳育児

ここまで授乳における色々な苦労について書いてきましたが、帝王切開という私にとっては予期せぬ出産により少々ムキになってしてきた母乳育児。軌道に乗るまでは大変でしたが、やって良かったと思ったこともたくさんあります。ここではその事について触れたいと思います。

軌道に乗ったら楽しい母乳育児

お出かけでの荷物が少ない!

赤ちゃんとのお出かけって何かと荷物が多いですよね。

おむつにおしりふき、抱っこひもにとりあえずのための大きめのタオル…それだけでも重いし嵩張るのに、ミルクとなると「哺乳瓶」「ミルクキューブやスティック」「お湯」。

ミルクを作るとなるとスペースも必要ですし、本気泣きになる前に飲ませてやりたい…と焦ってしまいます。それが電車だったら…それがバスだったら…と考えるとお出かけもヒヤヒヤしてしまいます。

さっき飲んだばかりなのに、という事も結構あるのですが、ミルクは次のミルクまでの間隔を3時間あけることになっているので、あの手この手であやしたりごまかしたり…ということもあります。

しかし母乳ですとケープを持参していれば、欲しがる時に座るスペースがあればケープをして授乳することが出来ます。私はほとんど授乳室を利用していましたが、緊急の時はケープをして飲ませている人をよく見かけます。

もちろん色々な方の視線もあるので、あくまで緊急の時は、と使用している方が多いのではないでしょうか。

夜間の授乳が楽

軌道に乗るまでは夜間もミルクを作るためにしっかり目を覚まさなくてはいけませんでしたが、軌道に乗ってからは添い乳と言って、寝ながら授乳をしてそのまま寝しつけをしていました。育児で疲れている身体。

夜中に起きるのは本当に辛いのです。

食べても太らない

授乳期はとにかくお腹が空くし喉が乾きます。私の場合、食べ過ぎても乳腺炎にはならなかったので、とにかく御飯を食べまくり、たんぽぽコーヒーもがぶ飲みでした。

それでも母乳で全部持って行かれ、体重は極端に減りもしませんでしたが、増えることもなく、キープ状態でした。今考えると、半端ない量を食べていたと思います。

いい事ばかりでもない母乳育児

先程は母乳育児で良かったことを書きましたが、逆に母乳育児での困ったエピソードもあります。母乳に慣れている子は哺乳瓶で飲むことが下手だったり、また違和感があるのかミルクを飲むことを嫌がることがあります。

そんな時は人に預けることもできませんし、病気の時も母乳のために強い薬が飲めなかったりと、母乳だからこそ困る問題を実際私も経験しました。また、卒乳という大きな難関も待ち構えています。

自然に飲まなくなる子もいれば、2歳近くでもまだやめられないという子も…あたたかいし、安心するし、母乳だからこそなかなか離れられない要素もあるので、どの問題も時が解決してくれるとは言え、直面しているときは色々とやきもきしてしまう事がたくさんあります。

最後に

ここまで授乳問題について、その苦労話や頑張って良かったことなどを書いてきました。私は最初こそこだわっていたものの、今思うと母乳だろうとミルクだろうと、どちらでも母親と子供が幸せならそれで良いと思っています。

祖父母などには「母乳だからミルクをあげる楽しみがない」とか、「ミルクばっかり飲んでるからこんなにムチムチなんだわ」とか、心無い声を平気でかけてくる人も多いと思います。子育て中は色々な面でナイーブになっているので、出来たらおおらかな気持ちで母親の考えを尊重してほしいと思います。

また、母乳育児を頑張りたいという方は、「たんぽぽコーヒー」や「桶谷式母乳マッサージ」も是非試してみてほしいです。桶谷式の母乳マッサージは、手技を持った先生が色々なところでやっておられるので、クチコミ等を参考にお近くを探してみてください。

マッサージの価格も少しお高めですが、意外に多くの方が授乳で悩んでいて、母乳量が少ない方以外にも、分泌過多で悩んでいる方の駆込み寺にもなっているようです。長いようであっという間の授乳期間、色々な悩みが尽きませんが、終わった時には母子共に良い時間だったなと思えるものになるといいですね。