劇場版ポケットモンスター2017「キミにきめた!」【ネタバレ注意】

ポケットモンスターを無印時代から愛してやまない。

無印初回、サトシがマサラタウンを旅立つときからずっとリアルタイムで見続けてきました。たとえ高校生になろうが大学生になろうが就職しようが子供ができようが、夏はポケモン映画と決めて毎年観てきて、今年はついに、20周年。

アニメもアローラ編に突入し、新しいテイストの可愛いサトシに毎週癒され、なごみ、やっぱりポケモンって素晴らしいアニメだわと思っている私、今年のポケモン映画は「サトシとピカチュウの出会い編」と聞いて行かないわけがありません。公開2日目に観てきました。

以下、完全ネタバレ!劇場版ポケットモンスター2017「キミにきめた!」の感想です。

冒頭、旅立ちまではほぼアニメと同じ!

ポケットモンスターのはじまりといえば、ゲーム音楽が流れて壮大なバトルシーンからはじまる、これはファンの方ならどなたでも知っているアニメ初回冒頭シーンではないでしょうか。劇場版も、ここからはじまります。

劇場版ならではの動きのあるバトルシーンに、映画館の熱気がむわっと沸き立つのがわかります。大人はもちろんポケモン好きな子供たちもあちこちで歓声をあげ、はやくも盛り上がりは最高潮。

しかもこのバトルシーン、バトルしているカメックスとフシギバナのトレーナーは、なんと映画「ミュウツーの逆襲」で出てきたあのひとたち!コアなファンもライトなファンも、冒頭数秒で虜にしてしまうポケモン映画、今年もさすがです!

バトルシーンを見ながら「自分もこうなるんだ!」と士気を高めるサトシ、このあたりもアニメとまったく同じです。そして寝坊して、御三家をもらえないところもすべてアニメと同じ。

ピカチュウがモンスターボールに入っておらず、オーキド邸をふつうに歩きまわっているところはアニメと違いますが、オーキド邸に駆け込むサトシのパジャマやオーキド博士とのやり取りなどは完全にアニメと同じで「おお!これも、これも同じだ~!」と感動しきりでした。

ちなみに映画エンディングクレジットやパンフレットには亡くなられた脚本家、首藤先生の名前があります。ポケモンが好きな方なら絶対知っているはずの首藤先生が書かれた脚本が、この冒頭にとても遺されていて、スタッフの首藤先生への敬意、哀悼の念もこめられているのではないかなぁと思うと、尚泣けました。

サトシとピカチュウ、旅立ちもアニメと同じ!

旅立ったものの、なかなかピカチュウと打ち解けられないサトシ。オニスズメに石を投げて、オニスズメの群れに襲われ、ピカチュウがかみなりで撃退する、このあたりの流れも、かなり巻きで進んでいきますが、それでも要所要所はきちんとアニメ版を踏襲しています。

ただ個人的に、オニスズメが去って、サトシとピカチュウが泥んこになりながら横たわり、頬笑み言葉を交わすあのシーンはアニメ通りの「俺…だな」が良かったなぁと思いました。あの言葉にふたりのすべてが詰め込まれていたような感じがして、短いセンテンスにふたりの絆を感じていたので、なんだかちょっと映画版のセリフは野暮ったいなぁ、と思ったのでした。(でもとてもいいシーンです!)

サトシの旅に欠かせないタケシとカスミは…

ピカチュウと通じ合ったあと、飛んでいくホウホウを観たピカチュウとサトシ。そしてホウホウが落とした(正しくはサトシに渡した)羽を拾います。空の彼方に飛んでいくホウホウを、サトシとピカチュウは見送りながら「いつかあいつに会いにいこうぜ!」と誓います。そこで冒頭は終わり、オープニングテーマが流れます。

軽快な「めざせポケモンマスター-20th Anniversary-」をバックにどんどんサトシとピカチュウの旅が進んでいき…、キャタピーをゲットし、草原を走り、オープニングテーマが終わったと思えば……え!?ジムバトル!?しかもエリカ!?なんでエリカ!?エリカと言えば3番目のジムリーダーですよ、その前にいるはずのタケシとカスミはどうしたー!?

……はい、タケシとカスミ、出ませんでした……。

個人的にポケモンキャラのなかでサトシのつぎに大好きなのがタケシとカスミなわけで…初期キャラクターで思い入れもひとしおだったので、ふたりがちらっとも出ないというのは非常に悲しくて残念で、先の号泣とはちがう涙を流してしまいました。

劇場版オリジナルキャラ、マコトとソウジ

さて気を取り直して。
サトシは旅の途中、ポケモンセンターに立ち寄ります。そこでエンテイが出たという噂を聞き、さっそくエンテイとバトルするため森のなかへと入ります。

無事エンテイと会うことができましたが、エンテイ、恐ろしいほどに強い!そして速い!のちに旅の仲間となるマコトとソウジもともにエンテイとバトルをしますが、だれも敵いやしません。(マコトの声は佐藤栞里さん、ソウジの声は本郷奏多さん、どちらもとっても上手で違和感なく聞ける声です!)

このエンテイとのバトルシーン、かつてエンテイがメインだった「結晶塔の帝王」の音楽がばんばん流れますので、ぜひ聞いてください。「もしかしてこのエンテイ、竹中直人ボイスでしゃべりだすんじゃないの?!」と思うほどに、結晶塔の音楽が流れまくりテンションあがります。

エンテイが去ったあと、なんやかんやとハプニングがあり、サトシはマコトとソウジとともに、ホウホウに会うための旅をすることになります。

ここで劇場版「キミにきめた」のライバルポジションとなるクロスという少年に出会います。彼は持っていたヒトカゲを「弱い」という理由で捨てたトレーナーです。このあたり、トレーナーはちがいますがアニメポケモン無印と同じ展開で、ヒトカゲはサトシとともに行くことを決めます。

やはり泣けますねぇ、ヒトカゲのくだりは何度観ても泣けます。しかもヒトカゲの声がアニメと同じ!鳴き方も「カゲトー…」という、ちょっとしょんぼりしたよわよわしい声なのも、アニメとまったく同じでアニメを思い出して泣けます。
でもここで、捨てたトレーナーを叱責したり、ヒトカゲを手厚く保護するのはタケシではなくサトシとソウジなのだな…と思うと、タケシファンとしては非常に複雑なヒトカゲゲットの流れなのでした。

まさかのサトシ闇落ち!?マーシャドーの能力って?!

順調に旅を続けるサトシ一行。しかし、元ヒトカゲのトレーナーであるクロスが再び現れ、サトシにバトルを挑みます。クロスの圧倒的な力を前に、敗北するサトシ。「ピカチュウなら勝てた…」「ピカチュウじゃなくて、最初にフシギダネかゼニガメをもらっておけば」そんなセリフに、私またまた号泣。

サトシはこんなこと言う子じゃないのに…!ここであらためて、劇場版「キミにきめた」は、アニメのサトシとはちがう世界軸にいるサトシのお話なのだなぁと思いました。

ピカチュウと喧嘩し、ひとりで森の中で眠ってしまうサトシ。そしてそばにマーシャドーがあらわれ、サトシの夢を白黒の灰色世界に変えてしまいます。

夢のなかでサトシは、ポケモンのいない、現代の日本のようなところで生活しており…。観ていて「サトシ、どうなってしまうの?元の世界にちゃんともどれるの?」と心配になるほどでした。無事夢のなかでピカチュウを見つけ、戻ってこれたサトシ。ピカチュウと仲直りして、ふたたび旅を続けます。

バイバイバタフリーは必見!

旅の終盤、サトシはポケモンとの別れを経験します。無印時代を観ていた方なら必ず知っている、有名な別れ「バイバイバタフリー」の回が、ほぼそのまま映画でも描かれているのです。

ピンクのかわいいバタフリーに出会い、子孫を残すために南の島へと旅立つことを決めたサトシのバタフリー。その別れは感動的。涙なしには観られません。

アニメで流れていたあの感動的な音楽までもそのままに、サトシとバタフリーの別れを演出します。時間的にはそれほど長くないですし、せりふ回しも結構巻きな感じがしましたが、映像の美しさと深いところから響いてくる音楽によって、あちこちから子供たちのすすり泣く声が聞こえてくるほど素晴らしいシーンに仕上がっていました。

私はというと、大人なのに人目もはばからず大号泣。アニメ無印の伝説回に敬意を払った非常に見ごたえのあるシーンになっているので、ぜひこのシーンのときだけはトイレに立たずに観てください。

ふたたびクロスとバトル!エンディングへ

ホウオウに会うために、ホウオウが現れると言われているテンセイ山まできたサトシ一行。そこでふたたび、待ち構えていたクロスとバトルをします。最終進化したリザードンとともに、クロスのガオガエンを撃破!しかしホウオウと会い、バトルする権利をあきらめきれないクロスは、サトシの持っていたホウホウの羽を奪い取ってしまいます。

クロスの「悪しき心」が触れたことにより、輝きを失い灰色になってしまうホウオウの羽。そこへ現れたのが、サトシ一行にこっそりついてきて、すべてを見守っていたマーシャドーでした。

マーシャドーはすべてを正し、悪しきものを排除するため、サトシたちに攻撃をはじめます。マーシャドーにあやつられた野生のポケモンたちが、サトシ一行に襲いかかります。ポケモンたちの一斉攻撃を受けたサトシは、消滅し……!?

ここからは是非劇場でご覧ください。私の文章力程度では表せないくらいの展開と感動が待っています。

観終わっての感想

ポケモン映画20周年「キミにきめた!」を観て思ったことは、「キミにきめた」の「キミ」は、サトシがピカチュウに対して言う「キミ」だけではなく、ピカチュウがサトシに対して言う「キミ」でもあったのだなということ。

お互いがお互いを認め、信頼し、ともに生きようと決めた、その気持ちが「キミにきめた」という一言にすべて込められているのだなぁと、観終わって、改めてタイトルを見て思いました。

今回のポケモン映画最新作に限らず、ポケモンアニメ、ポケモン映画を見てきて思うのは、ポケモンは、飼い主に飼われているペットではなく、トレーナーと対等の存在であり、ともに生き、ともに歩んでいく、「隣同士の存在」なのだなということ。

ポケモン世界だけでなく、現実世界においても、人間はすべての生き物の頂点にいる存在ではなく、生きとし生けるものすべてとともに歩み、ともに世界を作っていく必要があるのだなということ、命に優劣はないのだということを学べるすばらしい映画なのではないかと思います。

それをシンプルかつ、子供に伝わるように描くポケモン映画は、やはり20年続くだけあってメッセージ性が深く、たとえ「いま」わからなくても「いつか」わかるようになる、そのような映画だと、今回の最新作を観て思いました。

ぜひこの夏、お子さんといっしょにポケモン映画「キミにきめた!」を観てみてください。親は親の、子は子の、そして親子ともに感じるものが必ずあると思います。

この夏のイチオシ映画、劇場版ポケットモンスター「キミにきめた!」は絶賛放映中です!

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