高山・市民の森と水見色きらく市

静岡に住んでらっしゃる方は、最近『オクシズ』という言葉を聞く機会がよくあるのではないでしょうか。

『オクシズ』というのは、井川などの大井川上流部の地域「奥大井」、梅ヶ島など安倍川の流域にある地域「安部奥」、清沢などの藁科川の上流部の地域「奥藁科」、河内など興津川流域の「奥清水」、それら4地域の「奥静岡」の愛称です。

そもそも静岡市は市街地の面積は市全体のたった20%程度であり、残りの面積の大半は豊かな自然が残る山間地となっています。これらの静岡市中山間地域は、住んでいる人口は少ないものの、文化や食べ物、景観など、「奥静岡」ならではの魅力的な事柄がたくさんあり、それらが『オクシズ』としてPRされています。

最近、街で何かイベントがあったときには、『オクシズ』の看板を出して地域の名産物を売り出しているお店も多いですし、街中を歩いていると、朝市という形で農産物や加工品が売られているのもよく見かけます。安い値段でいいものが売られているので、見かけるとつい買ってしまうことも。

そのような形で、街中でも出会うことがある『オクシズ』。

もちろん、おすすめスポットも数多くあり、市で『オクシズ』の無料のガイドマップが発行されていたりもします。

そんな『オクシズ』の中でも、今回は街中から車で1時間かからずに行くことができる水見色という地域にある「水見色きらく市」と、「高山・市民の森」という自然とふれあうことができるところへ行ってきました。実際に行ってみて感じた魅力などを、少しですがご紹介しようと思います。

概要・アクセス

「高山・市民の森」
・住所:静岡市葵区水見色
・営業時間:3月~10月/9:00~16:00
11月~2月/9:00~15:00
・定休日:第2・第4月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始
・入場無料
・アクセス

車の場合:静岡中心部より国道362号線沿いに西へ、藁科中学西の交差点を北へ進む。市街地より約1時間。

バスの場合:静鉄バス 静岡駅前(のりば3)より藁科線「谷津ターミナル行き」乗車約30分 「谷津ターミナル」下車(大人 430円/小人 220円)

谷津ターミナル(のりば2)より「富厚里・水見色号 水見色経由 電話予約制(デマンドバス)行き」乗車 約20分(大人 380円/小人 190円)「水見色」下車、徒歩 約50分

「水見色きらく市」
・住所:静岡市葵区水見色808-1
・営業時間:4月~10月/9:00~17:00
11月~3月/9:00~16:00
・定休日:毎週火曜日、年末年始
・アクセス

車の場合:静岡中心部より国道362号線沿いに西へ、藁科中学西の交差点を北へ進む。市街地より約35分。

バスを利用の場合:静鉄バス 静岡駅前(のりば3)より藁科線「谷津ターミナル行き」乗車約30分 「谷津ターミナル」下車(大人 430円/小人 220円)

谷津ターミナル(のりば2)より「富厚里・水見色号 水見色経由 電話予約制(デマンドバス)行き」乗車 約20分(大人 360円/小人 180円)「水見色公民館前」下車、徒歩1分

※どちらも静岡駅前からの直通バスは夕方に数本しかありませんので、車でのおでかけをオススメします。

「高山・市民の森」


とある休日。旦那が、昔、仕事で少し行ったことがある山の方の公園に遊びに行こうと言い出したのが始まりでした。

「高山・市民の森」という名前で、車で1時間ほど行ったところにあるとのこと。ちゃんと調べたわけではなかったのですが、「遊びの森」というゾーンがあるとの情報はあったので、山の方の公園だから、きっとアスレチックでもあるのだろうと軽い気持ちで出かけたのですが、現地で、その予想は見事に裏切られることとなりました。

行く前から話は聞いていたのですが、行く道は、きちんと整備されているとはいえ、山を登っていくため、カーブがとても多く、対向車とすれ違うことができないような狭いところもあるような道が続きます。

ただし、山道に入るまでの道のりやカーブの合間から見える景色は、静岡ならではの茶畑が広がる風景など、目を楽しませてくれるところや、思わずシャッターを切りたくなるような風景が多いです。

そんな風景を楽しみながら着いた「高山・市民の森」。目的地の「遊びの森」に行く前に、まずは入口すぐの学習展示施設「森の恵(めぐみ)」にトイレに立ち寄ります。

こちらの施設は森林や林業のこと、「高山・市民の森」についてのいろいろな情報が展示・紹介されています。中では、常駐していると思われる施設のスタッフさんが2人、気さくに話しかけてくれ、木の積み木などがたくさん置いてある、子どもが遊べるようなスペースがありました。

トイレは、オムツ替えシートこそありませんでしたが、とても綺麗にされていて山の中でも気持ちよく使えるようになっていました。

トイレをすませ、スタッフさんとちょっと雑談をしてから、いざ「遊びの森」へ。行く途中、道端に野いちごが実っているなど、ちらほらと見える赤い色が目を楽しませてくれました。

……が。「遊びの森」と呼ばれる場所に行ったところで、目の前に広がる風景に茫然。なんですか、このうっそうとした森は…。

多少曇っていたということもありますが、お父さんが以前、前を通ったときにちらっと見たという記憶にある「遊びの森」とも、パンフレットに載っている「遊びの森」とも雰囲気が全く違います。遊べるような、広場、どこ…?

アスレチックはおろか、広々とした芝生のような広場もなく、ただ草の生い茂った森林が広がるのみ。一応、整備された道はあったので、その道沿いに少し歩いてみましたが、視界がひらける気配は全くなし。まだ夏にさしかかる時期ではなかったので、虫が少なかったのは幸いでしたが、うっそうとした森のなかをハイキングする、という感じでした。

「遊びの森」の近くに「高山の池」というのもあるとのことだったので、ちょっと池も覗きに行ってみましたが、「もののけ姫」あたりに出てきそうな雰囲気。

この池には、龍が住んでいて、夜な夜な若者に化けては村娘のもとを訪ねて行ったという言い伝えがあるそうで、若者の正体が龍だと気づいた村の長者が、焼けた石を池に投げ込んで龍を追い出してしまったという言い伝えがあるそうです。

まだ何も悪さをしていないのに龍というだけで追い出されるのも気の毒な気もしますが、このとき投げ込まれたと言われる石が、さきほどの「森の恵」に飾られていました。

そして、この池では、モリアオガエルがいるとのことだったので、少し探してみました。モリアオガエルは、泡のような卵が特徴的。ちょうど産卵期の今は、池の周りのあちこちで卵を見ることができました。池から頭を出した草にこぶし大の泡の塊がくっついていたり、橋のたもとの材木の間にみっしりと泡が詰まっていたりと、一風変わった光景です。

卵を見ている間にはあちらこちらからカエルの鳴き声が聞こえたのですが、探しても姿を見ることはできませんでした。

他にこの「高山・市民の森」では展望台などもあるようですが、とにかくどこに行くにも山道を歩かなければならず、小さい子連れで軽い気持ちで訪れたという装備では、ちょっとハードルが高い森でした。ハイキングコースは1時間かからずに歩けるところが多いようでしたので、子どもがある程度大きくなって、自分の足でしっかり歩けるようになれば、ハイキングに行く先としてはいいところだと思います。

水見色きらく市

残念ながら「高山・市民の森」では、今回はあまり楽しむことができませんでしたが、途中に立ち寄った「水見色きらく市」というお店がとてもいいところでした。

この地域のお母さんたちが手作りの加工品を販売しているこのお店、主に食べ物が中心で売られています。お茶や手作りのお味噌、こんにゃくなどが売られていますが、何より、このお店で食べられるものが、どれも美味しくて安いんです!

お昼ごはんにと立ち寄ったのですが、揚げたての野菜の天ぷらがついた「きらく蕎麦」や、大きな野菜の素揚げがごろごろと乗っかっている、目にも楽しい「手作り味噌カレー」など、どちらも600円というお手頃価格!

「きらく蕎麦」は、蕎麦の量自体はそんなに多い感じではありませんが、新鮮な野菜の天ぷらがおなかを満たしてくれます。野菜だけとはいえ、天ぷらつきで600円は超オトクですよね。

「手作り味噌カレー」は、手作りのお味噌が隠し味ということですが、さすがに味噌感はわからず、普通に美味しいカレーでした。味噌で、コクが出ていたりするのかもしれません。

ただ、出てきたときの、野菜の盛り具合にビックリします。じゃがいもなんて、丸々1個素揚げされたものが、ごろん、と乗ってきますからね。それに、ごはんも結構しっかり入っているので、食べたあとの満腹感はハンパないです。

他に、「餅ピザ」もちょっと興味はありましたが、カレーでお腹いっぱいになって、手がでませんでした。惣菜も並んでおり、店内(正確には店先のテラス席ですが)で食べることもできますし、お持ち帰りもできます。

おでんは1本70円。
一部80円のものがありました。

その他、こんにゃく唐揚げやこんにゃくコロッケ、がんもどきに鶏飯など、どれも美味しそうで、単価もお安めに設定されており、おなかさえ満腹でなければ、色々と試してみたくなるものばかりでした。

個人的なオススメは「がんもどき」(76円)!

私が今まで思っていた「がんもどき」とかなり食感が違います。練り物というよりは、どちらかといえば、豆腐ハンバーグとか、そっちに近いような食感なんです。そして、味もめちゃ美味。これは、イベントなどでも見かけたら、ぜひ一度は試していただきたい、オススメの一品です。

私も、イベントでこの存在を知り、見かけたら絶対買うようになりましたし、もちろん、この日も自分へのお土産用にといくつか買って帰りました。

甘いものとしては、自家製あんこを使った抹茶皮のクロワッサンたい焼きや、富士宮市の有名な牧場の「いでぼく牛乳」を使った「いでぼくアイスキャンディー」が売っていました。

夏にはかき氷などもやっているようで、ごはんもデザートも楽しめて、そしてお土産も買える「水見色きらく市」、かなりオススメですよ!

景色と食べ物を楽しもう!

今回は、「高山・市民の森」が思っていた公園のような感じではなかったので、遊びの面では満足できませんでしたが、行き帰りに立ち寄った「水見色きらく市」の食べ物でとても満足することができましたし、道中には、お茶畑など静岡らしい風景をたくさん見ることができ、癒されることができました。

「高山・市民の森」もハイキング目的で行くにはとてもいいところですし、体を動かして、心身ともにリフレッシュしたい方にはこちらまで足を延ばしてみてもいいのではないでしょうか。そして、その道中では、ぜひとも「水見色きらく市」に立ち寄ってみてください。

おなかも満たされ、大満足な一日を味わうことができますよ。

「水見色きらく市」を含め、『オクシズ』の藁科地域では、10店舗+JA藁科ブロック各支店で「来て見て藁科スタンプラリー」というスタンプラリーをやっているそうです。500円以上買い物をするとお店のスタンプがもらえ、全ての店舗のスタンプを集めると、各店舗で使える1万円分の商品券が抽選でもらえるとか。

せっかくこちらの方面に遊びにくるのであれば、こういったスタンプを集めてみてもいいかもしれません。

みなさんも、静岡の市街地だけではなく、いろんな『オクシズ』地域も楽しんでみてくださいね!

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